小樽周遊ー平成最後の夏ー2

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2018.08.24

  明治後期から昭和初期にかけての小樽港大繁栄の時代に次々と建てられた欧風意匠の建築群。誰が名づけたのか「北のウォール街」と呼ばれるエリアです。  

日銀通りと呼ばれる道沿い、明治45年(1912年)竣工の「旧日本銀行小樽支店」を筆頭に銀行建築が建ち並びます。

   

これぞ「旧日本銀行小樽支店」。現在は金融資料館になっています

   

こちらは小樽バインというワインのお店が入る「旧北海道銀行本店」

   

「旧三井銀行小樽支店」は「小樽芸術村」の建物のひとつとして内部が公開されています

      「小樽芸術村」は北海道で生まれ育った㈱ニトリホールディング(家具のニトリ)の似鳥昭雄会長が開設。「旧北海道拓殖銀行小樽支店」、「旧三井銀行小樽支店」、「旧高橋倉庫」、「旧荒田倉庫」の4棟を利用してそれぞれの建物にその時代を彩ってきた日本や世界の美術品、工芸品が展示公開されています。。「旧北海道拓殖銀行小樽支店」は「似鳥美術館」とアールヌーボーとアールデコそれぞれの時代のグラス作品や家具が展示されている「アールヌーボー・アールデコグラスギャラリー」があり、なかなかに見応えのある施設に生まれ変わっていました。  

「似鳥美術館」の一角に展示されていた岡本太郎氏の作品。左側の4点は

「座ることを拒否する椅子」

  「旧三井銀行小樽支店」は銀行時代の営業室がリニューアルして公開されており、一部の部屋では浮世絵展が催されていました。日本が欧風建築の意匠を取り入れて建てた建築空間で、逆に日本発で世界のアートに大きな影響を与えた浮世絵の展示というのも面白い企画ですね。 この建物は地上2階建て(地下1階)ですが営業室全体がほぼ2層吹き抜けとなっている贅沢なつくりです。    

   

2層吹き抜けの天井を利用してのプロジェクションマッピング。映像が刻々と入れ替わり幻想的な雰囲気です

 

地下にある金庫室の出入り口。堅牢なつくりの扉が大迫力です

 

(続く)

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