国立京都国際会館 Open Day

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2023.06.14

  大谷幸夫氏設計のモダニズム建築である国立京都国際会館。会議などのイベントの無い時に、ロビーやカフェ、レストラン等が一般公開されています。この日は運よく休日の土曜日だったこともあり、ゆっくりと見学することが出来ました。上の写真はメインエントランス側の外観。この建築が只者ではない雰囲気を漂わせながら来訪者を迎えてくれます。       メインエントランスからロビーへ向かう両側にくの字型の壁面を持った長い通路。台形と逆台形をモチーフに造形されているこの建物を象徴するかのように、重ね合わせた両手でやさしく来訪者を包み込むような空間です。トップサイドライトからの柔らかい光が、小叩き仕上げの上部コンクリート壁面を際立たせています。           全体の面積の7割を占めるというロビー空間。国際会議場として、様々なシチュエーションでロビー活動の舞台となることが想定されています      

日本庭園に面したテラス席もあるカフェテリア

     

V字型柱のディテイル。アート作品と一体になっています

   

   

   

 

日本庭園側から見た外観

   

   

 

剣持勇氏デザインの六角形チェアのあるロビーからカフェテリア方向を望む

   

   

   

   

   

 

村野藤吾設計の宝ヶ池プリンスホテルに隣接しています

   

 

ニューホールは、モダンでシンプルな 佇まいです

 

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プログレ弦楽四重奏

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2023.06.08

   

磯崎新氏設計の京都北山にある京都コンサートホールでの音楽会

   

  1階ホールを取り巻くスロープをゆっくりと昇って演奏会場であるアンサンブルホールムラタに向かいます。  

 

演奏会のあるアンサンブルホールムラタ前のホワイエ

 

    さて、弦楽四重奏であるこの演奏会のプログラムには、ハイドン、ショスタコーヴィチときて、休憩後の演目には、キングクリムゾン、ピンクフロイド、エマーソン・レイク&パーマーと言った1960年後半から1970代半ば頃に流行したプログレッシブロックのアーティスト名が並びます。       弦楽四重奏でロック? 私が10年以上前から注目しているこのモルゴーア・クァルテットの4人組は、それぞれがクラシックの世界で活躍する一流の演奏家達。元々はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を演奏するために1992年に結成されたそうですが、メンバーの一人である荒井英治氏のプログレ愛が高じて、プログレの名曲をレパートリーに加えるようになりました。 ショスタコーヴィチとプログレ、もっと言えばクラシックとプログレは、まあ何となく親和性がありそうですが、弦楽器の4器だけでロック、それも複雑なリズムや音調・音階を持ったプログレを演ろうというのは、無謀な試みと言っても過言ではありません。しかしながらこの4人組は見事にそれをやり遂げとげています。    

まさに4人だけのシンプルなステージセッティング

    上の画像はモルゴーア・クァルテットの3枚のCD。1枚目の「21世紀の精神正常者たち」と2枚目の「原子心母の危機」は彼らのサイン入りです。 ・キングクリムゾン ・ピンクフロイド ・イエス ・エマーソン・レイク・&パーマー ・ジェネシス などいずれもプログレの大御所達の名曲ばかり。 CDのジャケットデザインやタイトルもウィットに富んでいて、クラシック畑の人たちがこんなCDだすのか~と嬉しくなります。   ともあれ百聞は一見にしかず。   YouTube から拝借した映像で、彼らの熱演を体感してみてください!     ついでに過去のBlogから、キングクリムゾンのコンサートレポートはこちら。

46年目のキングクリムゾン

 

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