KOZU虹の会

第5回虹の会

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2015.10.01

9月27日(日)、古都奈良の飛鳥カンツリーに高校時代の同級生21人が集結。 高津高校24期の24からヒント得て「虹の会」と名づけたこのコンペも、この日で5回目を迎えました。皆と顔を合わした瞬間から一気に40年以上前にタイムスリップしてしまう感覚は、同窓会ならではですが、ただ昔を懐かしむだけではなく、かって同じ時間と空間を過ごした仲間同士が再会し、今現在何を考え、どんな風に日々を過ごしているかを語りあう事が、これからの互いの人生を豊かにしてくれるような気がします。 ゴルフの腕前のレベルも、性格も、職業も、まさに多士済々の面々ですが、大の大人が小さなボールの行方に一喜一憂しながら、少年のようにわいわいがやがや、いつものように、あっという間の一日が過ぎていきました。 今回は前回ホールインワンを達成したメンバーの厄払いも兼ねたご好意により、コンペの参加費は無料となり、優勝からBM賞にいたるまでいつもとは一味違って豪華賞品が充実、また「虹の会」の名とホールインワン達成メンバーの名などを記した特注のゴルフマーカーが全員に配布されるなど、プレー後の表彰式も大いに盛り上がりました。 競技方式は、第1回目から一貫して「ペリア方式」を採用、18ホールの内、隠しホール6ホールの結果で各々のハンディーが決まってしまうので、ギャンブル性抜群です。隠しホールでそこそこ多く叩いてハンディーを多くもらい、その他のホールでいかによいスコアを出せるかの勝負となるので、腕前だけでなく、運を味方につけなくては上位入賞できない仕組みとなっています。今回も、上手に運を引き寄せることが出来たメンバーが、まんまと上位を占めました。         半年後の再会を誓い、次回ホールインワンを達成したときに備え、みんな保険に加入することにして(笑)散会しました。虹の会メンバーの皆さん、24期幹事の独断と職権で写真を公開させていただきました。どうかお許しのほどを!!    

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新国立競技場仕切り直しのプロポーザル

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2015.09.26

計画白紙撤回後、大幅にスペックを見直した上で実施された公募型プロポーザルの参加登録が、9月18日に締め切られました。コストや工程が重要課題とされ、建設企業も含めた今回のプロポーザルに応募したのは、わずかに2グループのみという結果。見直し前の計画でスタジアム部分の施工が決まっており、作業員や資材の手配をすでに進めていた事や、かって旧国立競技場の施工も手がけた経緯もあって、本件の受注に並々ならぬ意欲を示している大成建設グループに、同じく元の計画で屋根部分の工事を担当する予定だった竹中工務店が、清水建設と大林組の大手2社とタックを組んで挑む構図となりました。大成グループの設計は、元の計画でも参画していた梓設計と隈研吾氏、竹中グループには、同じく元の計画に関わった日本設計に伊東豊雄氏が加わっています。元のコンペにもシンプルで明快な案で応募されていた伊東豊雄氏は、ザハ案に異をとなえ、旧競技場を残した改修計画を独自に提案されており、近年では私が最も尊敬する建築家の一人です。 計画を白紙撤回までして仕切り直したプロポーザルで、結局参加グループが2社というのは寂しい限りですが、施設の規模や工期、求められる高度な技術力などから見て、この工事を担えるには大手5社クラスだけだろうと見られている事からすれば、予想された結果だと言えるでしょう。であるならば、わざわざ白紙撤回までして再公募をかけなくとも(結局は、元計画に深く関わった企業が中心となって応募しているわけです)、ザハ氏を含む元のグループに新たな条件を伝えた上で、彼らのこれまでの膨大な蓄積を無駄にしない形で、改めて見直し設計を進めるという選択肢は、果たして無かったのでしょうか。元案のコストアップの原因が、巷で流布しているようなザハ氏のデザインだけの問題では決して無いのですから、少なくとも前回コンペでザハ氏という建築家を選んだ限りは、事業主としての責任においても、その可能性をまずは探るべきだったように私は思います。 ザハ氏は、元の計画で一緒だった日建設計と共に今回も再挑戦する意思を示していましたが、結局タッグを組む建設企業が見つからず、参加を断念しました。ザハ氏は、英国BBCのラジオ番組のインタビューで、今回の新国立競技場問題は「スキャンダル」であると述べて、強い憤りを表明したとの事です。私が、もし仮にザハ氏と同じ立場だったとしたら、(そんなことは100パーセントあり得ませんが・・笑)おそらく同じように感じるだろうと思います。ザハ氏、そしてザハ氏と共に、グループの中心になって設計を進めていた日建設計には本当に気の毒な結果となりました。 今回のプロポーザルの審査基準では、全体の評価点140点の内、コストと工期が半分の70点、計画のコンセプトやデザインが50点、業務に取り組む姿勢や体制が20点という配分となっていて、コスト優先の考え方がはっきりと示されています。ですが、今回は工事費の上限が1550億円と明記されているため、おそらくどちらのグループも、その上限に近い工事費を提示してくるのではないでしょうか。(これはもう2グループの間での暗黙の諒解・・といったら言い過ぎでしょうか?) ですから、今回のプロポーザルは、2グループの間でおそらく工事費に大差はつかない中、与えられた条件をしっかりとクリアーした上で、1550億円の範囲で、どれだけ魅力的で優れた提案が出来るかということになるでしょう。 これまでの経緯を見れば、この世界が注目する国家的プロジェクトの進め方としては、あまりにもお粗末であったと言うしかありませんが、私は、この「わずか2ヶ月で多岐にわたる提案書をまとめ、来年1年で実施設計を全て完了し、その後約3年の工期で、2020年の初めには確実に工事を完成させる」という、この極めて過酷で困難な突貫プロジェクトに、果敢に挑もうとしている2グループに、深い敬意を表します。そして、色々あったけど結果的には素晴らしいのが出来たね!とみんなで喜べるような競技場になって欲しいと、建築に関わる一人として切に願うものです。 伊東豊雄さん、頑張れ!!

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新装なった姫路城探訪

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2015.09.24

シルバーウィークを利用して、遅ればせながら姫路城に行ってきました。お城への入り口広場から遠くに仰ぎ見る、外壁・屋根共に白亜にリニューアルされたその姿は、まるで新品の模型を見るかのような優雅で端正な美しさでした。        弓形に美しく積み上げられた石垣を眺めながら、多くの見物客に混じって天守閣を目指すこと約1時間、ようやくお城への入り口に到着。内部の木の柱や梁の骨太な軸組みを真近に見つつ何段もの階段を登り、最上階にたどり着くと、超高層ビルにも匹敵するその高さからは、姫路市街がダイナミックに一望できます。     超高層ビル並みの天守閣からのパノラマ。 瓦同士をつなぐ漆喰が優美な屋根の白さの秘密。

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そろそろゴルフシーズン到来!

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2015.08.31

高校同期のゴルフ仲間でつくるKOZU虹の会。(虹は高校24期の「にじ」をもじって命名されました) 前回のコンペで仲間の一人が見事ホールインワンを達成したので、次回コンペはホールインワン記念の会とする事になり、昨日有志でその下打合せをかねて、奈良の飛鳥カンツリー倶楽部でプレーしてきました。 一昨年の同窓会でみんなとの再会を期に、8年ぶりに再開したゴルフですが、仕事を離れ、気のおけない仲間とわいわいがやがやプレーを楽しむ時間は格別です。たとえ腕前や体力は落ちても、昨今はゴルフクラブやボールの格段の進歩が充分カバーしてくれるので助かりますね。 心配していた雨も何とか小康状態で過ぎ、記念品や賞品など次回コンペの段取りも大方は完了、有志一同楽しく有意義な休日となりました。    

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新国立競技場計画白紙撤回は英断か

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2015.08.27

ザハ、ハディト氏が、新国立競技場計画白紙撤回に、ビデオメッセージで反論し、これまで膨大なコストと労力を費やして蓄積してきた成果を無に帰してしまうことのリスクを最大限考慮すべきである事、そしてコストの高騰は、デザインのせいでは無く、競争原理が働かない中でゼネコンを選定したためである、などと主張しました。 私は、元よりハディト氏のデザインを支持していたわけではなく、むしろ、あの場所に、あのような巨大かつ奇怪ともいうべき建物を建てる事のリスクをかなり危惧していたのですが、今回のハディト氏の意見には、同感できる点が多々ありました。道半ばで、いきなりハシゴを外されたハディト氏の忸怩たる思いは置くとしても、これまでの成果を全てリセットして一から仕切り直すには時間が無さ過ぎるし、すでに費やされたコストを考えれば、あまりにも勿体無い。一見いさぎよい安倍さんの白紙撤回は英断だと持ち上げる人もいますが、私から言わせればとんでもない話で、あまりにも遅きに失した結果のお粗末な判断としか言いようがない。当事者の身にもなってみろよという訳ですよね。 これまでの成果をいかに生かした形で真に求められるものを創り上げることができるか、これからが正念場といえますが、コストを合わすために設計と工事を一体化して募るとなれば、まさにハディト氏の言うように、再びコストについての競争原理が働かない危惧もあるわけで、コストは安いけど凡庸で中途半端なものになってしまったら元も子もありません。というわけで、しばらくの間、建築家のはしくれとしてこの問題から目が離せません。 私の事務所に応募資格があれば、頑張って提案するんだけどなあ(^○^)  

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戦後70年目の広島来訪

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2015.08.26

8月の休暇を利用して、鳥取砂丘から松江、出雲大社と山陰方面で遊び、夜間に広島到着。 とりも直さず、原爆ドームや慰霊碑のある平和公園に向かいました。 戦後70年目の広島は夜間でも結構なにぎわい。 原爆ドームから慰霊碑、原爆資料館のピロティへとつながる確固たる軸線を設定した丹下健三の構想に、改めて感銘を受けました。 凛として力強く分かりやすい都市空間・・・過去を確かに未来へと伝えていこうとする建築家の強い意志を感じました。   平和資料館夜景

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