アーバネックス 淀屋橋
所在地 | 大阪市中央区 |
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用途 | 集合住宅 |
敷地面積 | 599.22m² |
建築面積 | 408.16m² |
延床面積 | 4813.68m² |
構造 | RC造15F/B1F建 |
竣工 | 2007年11月 |
■ 62の都心居住
地下鉄淀屋橋駅に程近く、御堂筋の東側へ150Mの北東角地に建つ都心型賃貸集合住宅。都心での文化的刺激や利便性を思い切り享受しながら、職、住、遊が一体となった行動的な暮らしを楽しみたいと願う人々のための62戸。
2~3階、4~8階、9~10階、11~15階の各々の階毎に4つのコンセプトに沿ったゾーン分けを行い、それぞれプラン、広さ、高さ、インテリアテイストの異なる特徴的な居住空間を提案。62戸中32タイプ(床面積27㎡~144㎡)の住戸バリエーションを用意した。
■ ルーバースクリーンとデッキのファサード
北側、及び東側の街路に沿った全周にデッキを回し、先端に、手摺や設備機器の目隠しとなり、又、住戸開口部と外部環境との関係をコントロールするスチール製のルーバースクリーンを配した。
場所に応じて、アルミパンチング入ユニット、線入り透明ガラス入ユニット、オープンなユニットの3種を用意。さらに、タテヨコ、及び白黒のバリエーションを持たせ、低層部ほどルーバー比率を多くしている。
このルーバースクリーンは、立地環境に相応しいアクティブでリズミカルな表情をファサードに与え、デッキによって強調された水平線が、シンプルで端正な印象を付加している。夜間は、住戸内部の明かりがルーバーを介して街路に穏やかな光を投げかける。
デッキ奥行は設備機器置場や物干しスペースとして必要最低限の大きさにとどめて、限られたスペースの中で最大限の居住空間を確保することに努めた。
■ つながるパブリックスペース
各階の共用部は、エレベーターにセキュリティー機能が付加されているため、其の階の入居者及び、入居者によって許された来訪者以外は立ち入ることができないセミプライベートな内部空間となっている。
この空間を、階毎の4つの住戸ゾーンコンセプトに各々合わせたインテリアとし、入居者がエレベーターを降りた時点で、自ら居住する階の共用部全体が、自分の住空間の一部であるかの様な一体感を共有することが出来るよう配慮した。
御堂筋へとつながる北側街路に面したファサードの一部をくり抜いて、3層吹き抜けの開放的なエントランスとし、街路と共用部との視覚的な一体化を図り、両者の関係をより密接なものとしている。又、この吹抜に面した2~3階は、SOHO利用者も含め、開放的なライフスタイルを想定した住戸ゾーンとした。