アビタ北桜塚
リニューアル

所在 大阪府豊中市
集合住宅(改修)
敷地面積 737.00㎡
建築面積 441.23㎡
延床面積 1251.71㎡
RC造3F建
改修2018年2月

1998年から20年間にわたって豊中市の阪神淡路大震災の被災者向け借上げ公営住宅として使われていた集合住宅が、その役目を終えて建築主に返還されるのを機に、改めて新築時の意匠に再生する外壁改修工事、及び全住戸18戸のリニューアル工事を合わせて実施した。
各々の住戸は退去時期が異なったが、豊中市の配慮により、建物の返還前に住戸の全面リニューアル工事を行うことが可能となり、各住戸毎の原状回復の考え方について豊中市との協議を重ねながら、多くの住戸のリニューアル工事を返還前に完了することが出来た。
住戸リニューアルにあたっては、この建物のRC壁式構造の明快な骨格を生かした上で、床・壁・天井全ての仕上げ材、及びキッチンセットと洗面化粧台などの設備も更新し、新たな民間集合住宅として再スタートした。
このプロジェクトは、民間の力を利用した公営住宅供給のモデルケースとして、また被災者の皆様に快適な住空間を提供することが出来た事などにより、社会的な意義も大きく、事業企画段階から関わった当所にとっても、たいへん感慨深い建物となった。